こんにちは!キャリアラボ事務局です。
CA(客室乗務員)といえば、私たちの空の旅にはなくてはならない存在ですね。もはや、CAなしでの飛行機の旅は想像ができませんよね。いつも笑顔で、丁寧な対応と気配り、そして素敵な立ち振る舞い。そんなCAの姿を見て、あんな風になりたいな、素敵だなと憧れる女性は多いのではないでしょうか。一方で特殊な仕事で不規則な勤務環境。女性のライフイベントとともに、継続が難しくなるのも現状です。
そんなCA・元CAの方々が、「人生100年時代」をより「自分らしく」活き活きと人生を送るためのポイントは、「40歳からのセカンドキャリア」を考えることです。
「なぜ40歳から?」「私はまだ30代だけど??」と思っている方も含めて、ぜひこの機会に知ってもらい、「自分らしい」働き方や未来を見つけるきっかけになればと思います!
目次
- 1 「セカンドキャリア」とは?「転職」との違いは?
- 2 CAのセカンドキャリア・転職:CAの離職の3つの理由
- 3 セカンドキャリア・転職にあたり活かせるCAのスキル
- 4 CAのセカンドキャリア・転職に向けて資格取得は必要か?
- 5 なぜ40歳からのセカンドキャリア?:これからは40代女性が輝く時代!
- 6 40歳定年時代!?これからは40歳からのセカンドキャリアを考える
- 7 40歳からのセカンドキャリア:学びなおし・リカレント
- 8 CA・40歳からのセカンドキャリアに向けて:何を学びなおす?
- 9 CA、40歳からのセカンドキャリアを充実させるためにできることは…3つのポイント
- 10 元CAのセカンドキャリア:CAの経験を生かすマナースタイリスト
- 11 まとめ
「セカンドキャリア」とは?「転職」との違いは?
まず、「セカンドキャリア」とは何でしょうか。転職人事労務用語によると、「セカンドキャリア」とは、中高年の定年退職後、または女性の子育ての後、プロスポーツ選手の引退後など、一度進んでいたキャリアを離れて「第二の人生」として同分野に復帰、または別分野に再就職することなどとされています。
「転職」は一般的に仕事(職)が変わることを指すので、「セカンドキャリア」人生にとっても大きな節目を意味するものではないでしょうか。
人生100年時代といわれる現代、「セカンドキャリア」は特別な人にとってのものではなく、誰もが向き合う時代になってきているといえます。今は女性の社会進出や自立も進み、女性にとっても「第二のキャリア人生」についてポジティブに向き合う人が増えてきています。
CAのセカンドキャリア・転職:CAの離職の3つの理由
人気の職業の客室乗務員。就職するまでも狭き門です。その狭き門をくぐり抜けてきたCAですが、離職の割合や離職の時期は比較的高いのが実態です。
CAの退職理由は個人によって様々ですが、特に多い理由は以下の3つ。
- 不規則な勤務、機内での長時間勤務からの体力的負担
- 人間関係によるストレス
- 結婚・出産などのライフイベント
CAという仕事の特性上、身体的に大きな負担がかかります。多くのCAが仕事にやりがいを感じている半面、結婚や出産などのライフステージに合わせ、退職を選択する人が多いというのが現状です。
セカンドキャリア・転職にあたり活かせるCAのスキル
いざ「セカンドキャリア」や「転職」など、新しいキャリアに目を向けたとき考えるのは、『これまでのCAの経験が活かせることは?』ではないでしょうか。
CAとして厳しいトレーニングや、日々の様々な状況にも対応し、他の仕事では得られない経験・スキルはあるものの、新しいキャリアで何が・どう活かせるのか?は分かりにくいものです。
では、CAの方々がセカンドキャリア・転職で活かせるスキルとはどんなものがあるのでしょうか。業務内容と合わせてみてみましょう。
CAの業務①:保安業務・緊急対応
どんな状況においても冷静であることが必要とされます。そして判断力と行動力。この2つがセットで必要です。これらは一般的な仕事をしている人では持ち得ない特殊なスキルです。
CAの業務②:最高のサービスを提供する
お客様が、機内で快適に過ごせるようにサービスを提供すること。一言で言うと簡単なように聞こえますが、これを叶えるためには複数のスキルが必要です。
✓周囲に気を配ること:1つの事だけにとらわれず、周りの状況を見ながら判断・行動ができる
✓先を読む力:これをすると、どのようなことが起きるか(悪いこと・良いこと)がイメージできる
✓常に相手側の気持ちになって考えられる
その他にも、日々の業務を通して多くのCAが身につけられているスキルとしては、以下のようなものがあげられます。
✓環境適応力:フライト毎にメンバーや機内サービスが異なるが即座に対応できる、状況に応じて臨機応変に対応できる
✓タイムマネージメント力:限られた時間の中で効率よく業務を遂行できるよう、考え行動できる
上記はほんの一例かと思いますが、CAの方々が持つスキルは数え切れないほどたくさんあると思います。
「えっ、これ仕事する中で当たり前では?」や「スキルとかではない」と思われた方もいるかもしれませんね。意外に感じられるかもですが、一般的にこれらを当たり前にできる人は非常に少ないのです。
CAのセカンドキャリア・転職に向けて資格取得は必要か?
Mustではありません。
資格がなくても、経験の積み重ねでキャリアアップされている方も多いです。
履歴書・ポートフォリオ的には、無いよりはあったほうがいいのでは?それも間違いではない「かも」しれません。
必要かどうかは、「あなたが目指す先に、その資格が必要とされるか?」です。ありがちなのが、「とりあえず」簿記検定や秘書検定、コンピュータ検定を取得しようとすること。デスクワークの経験が少ないCAは、足りない部分を補おうと、このようなスキルを身につけようとする方も少なくはありません。
もちろん、「秘書になりたい」という志があり、知識や基礎を身につける為に取得することは素晴らしいことだと思います。もし、やりたい仕事にその資格取得が必須であればもちろん必要です。
しかし、形式だけの資格は不要と考えます。
『40歳からのセカンドキャリア:学びなおし・リカレント』の項目で、「大人の学びなおし」について書いていますので、ぜひこちらも参考にしてください。
なぜ40歳からのセカンドキャリア?:これからは40代女性が輝く時代!
さて、今回のタイトルにもある「40歳からのセカンドキャリア」ですが、「なぜ40歳?」と感じた方もいるかもしれませんね。それは今40代が輝く時代であり、そして40歳は「人生100年時代」の現代に40歳というタイミングが重要なターニングポイントといえるからです。
芸能人であげてみても、松たか子さん、吉田羊さん、写真家の蜷川実花さん、…
皆さん一線で活躍されている方々ですが、みなさん40代の女性です。「芸能人だからそりゃ何人かいるでしょ」、と今つぶやいた方、お若い!過去はそうでしたでしょうか。以前40代の女性がこれほどまでに第一線で活躍されていたかというとそうではなかったと思います。
以前は、結婚し家族を持つと「女性は家を守る」と言われ、家庭のことを中心とした生活をされていました。今はその価値観も薄くなり、女性が家庭以外の場所で活躍されるのは珍しくなくなりました。あなたの周りを見ても、活き活きと輝いている40代の方は多いのではないでしょうか。
今は本当に40代女性が活躍する時代になりました。素晴らしいことだと思います。
40歳定年時代!?これからは40歳からのセカンドキャリアを考える
「40歳定年」!?!?一瞬、驚いてしまう言葉ですよね。
この「40歳定年」を提唱された、東京大学大学院経済学研究科・柳川範之教授によると、
『現在主流であった1つの会社、1つのスキルで生きていく形態は崩れ、セカンドキャリアについて誰もが真剣に考える必要がある時代になりました。』
そして、『これからは誰もが80歳ぐらいまで元気に働く時代、だからキャリアプランもいったん40歳ぐらいで考え直したほうがいい』と40歳でのキャリアの見直しと、その先の人生プランを改めて考えることを進められています。
自分のキャリアを会社や他人任せにするのではなく、自分の将来は自分で切り開いていく『キャリア自律のマインドセット』を持つことが、それぞれの「第二の人生」を充実したものにするには必要不可欠になるといえます。
では、「40歳からのセカンドキャリア」を考えるにあたって何をしたらよいのでしょうか。
40歳からのセカンドキャリア:学びなおし・リカレント
リカレント=大人の学びなおし、が注目されているのをご存知でしょうか。「人生100年時代」を生き抜くにあたって、今「学びなおし」が重要であるといわれています。
日経xWomanの記事によると、
これまでは、①学校教育 >> ②仕事 >> ③引退、という『3ステージの人生』が一般的な生き方でした。それに代わり、今は、就職した後に「学びなおし」をすることで『マルチなステージの人生』ができる時代になってきている、と伝えています。
『マルチなステージの人生』=それぞれの人に合った、多様なステージの人生をデザインすることができる時代が来ているということですね。
ライフステージに合わせて「自分らしく」働くためには、「学びなおし」「リカレント」が重要になってくるといえます。
CA・40歳からのセカンドキャリアに向けて:何を学びなおす?
学びなおしが重要という事が分かっても、いったい何を勉強したらいいのか?と悩みますよね。
何を学びなおしするか?を決めるにあたり、以下の3つを意識することをお勧めします。
・ただ何でもよいからがむしゃらにしてはいけない
・これまで培ってきた経験を生かす方向性を考える
・自分が興味を持てるテーマ、好き嫌いを軸に考える
『40歳定年時代』と提唱されている、柳川範之教授によると、『40歳での学びなおしで何より有効なのが、自分の経験の一般化・抽象化』(>> 『40歳は人生80年時代の折り返し点…』)とあります。
もし、あなたがCAを経験し、その後結婚・出産・育児を経験されていたとしたら、そこから得たものは?あなたがあなたの経験で得たあなたのスキルは?を考え、そこから何を改めて学ぶか、が重要だということです。
上記の『CAのセカンドキャリア・転職に向けて資格取得は必要か?』のところでも、お伝えしたことと重なりますが、「学びなおし」に関しても、「人と比べてないものを補う」ことを目的とした学びは「大人の学びなおし」には不要です。(一般的な人と比べ、PCスキルがないことを埋め合わせようとして学ぶこと…などです。)
「大人の学びなおし」とは、これからの仕事・キャリアを考えた上で、必要だな、学んでおきたいな、知識を広げたいな、と思うことについて学ぶことです。
セカンドキャリアを見据えたうえで、「40歳からの学びなおし」として重点をおいてほしいことは、あなたがこれまで培ってきた経験・スキルを一層輝かせるには何を学ぶか、だと思います。
CA、40歳からのセカンドキャリアを充実させるためにできることは…3つのポイント
CAの経験を活かし、40歳からのセカンドキャリアを「自分らしく」デザインしたいですよね。そのために、以下の3つをポイントに考えることをお勧めします。
- 自分のしてきたことの棚卸
そこに自分しかないスキルがかくれています。若い人にはないあなたの経験があります。
CA時代に培った、おもてなし精神かも知れません。もしかしたら結婚・育児を通して身に付けた何かがあるかもしれません。それを全てひっくるめて、あなたのスキルだと思ってください。
- 自分の好きなことを基準に考えてみる
自分のこれまでの経験(スキル)x自分を好きなことをベースに何ができるかを考えてみて下さい。
セカンドキャリア、40歳以降の人生を考えると若い時ほどの忍耐力などはありません。体に負担をかけずに、なんなら身体が喜ぶことをするのが良いですよね。若い時に比べて学ぶ力が衰えたと思っていませんか。好きなことや興味のあることであれば新しく学ぶ・習得も苦にはなりません。
- 自分の優先度
自分のスキルと自分の好きなことを掛け合わせるだけでは、上手くいかないこともあります。
40歳からのセカンドキャリア、第二の人生を充実させるためには、程よいバランスが重要だと思います。キャリア(仕事)と好きだけの目線でなく、時間をどのように使いたいかなど、叶えたいこととその優先度をつけることが重要だと思います。
優先度が明確でないと、後でこんなはずではなかった…となりかねません。上記の3つをポイントに、「自分らしい」セカンドキャリアを考えてみませんか。
キャリアラボでも、セカンドキャリアに向けた講座を開催しています。
・大人女性のためのキャリアップ講座 >>『五つ星キャリアアップ講座』
・副業・フリーランスなど、自分を生かした初めての起業を実現する講座>>『My CAREER塾』
元CAのセカンドキャリア:CAの経験を生かすマナースタイリスト
現在は働き方が多様化していることもあり、元CAの方々も様々な方面・様々な働き方で活躍されています。パート・アルバイトや派遣という形を選び、自分の時間や家族の時間を有意義に使う方もいれば、正社員としてさらなる新しいキャリアを積む方。フリーランスや起業されるCAの方も珍しくありません。
その働き方はまさに100人100様です。
キャリアラボの受講生にもCAという経験を経て、それぞれの「セカンドキャリア」に向けて励まれている方々がいます。未経験からマナー講師(マナースタイリスト)として大学や専門学校で登壇されている方もいます。 >>『CAと主婦をへて、マナー講師へ』
このような、CAの経験を生かし「マナースタイリスト」として活躍する講師を養成するオンラインアカデミーを2021年4月よりスタートいたしました。 >>『マナースタイリスト養成講座』
「自宅でマナーサロンを開きたい」「企業や大学でマナー講師として研修を行いたい」など、「自分らしい」セカンドキャリアは必ず見つかります。
まとめ
CAのセカンドキャリアを考えるうえで、40歳というのは大きなターニングポイント。40歳。人生100年と考えると、40歳はまだ人生の半分にも満たない地点にいます。そして何よりも、「40代の女性は輝ける」時代です。
「CAとしての経験」x「自分らしさ」を掛け合わせて、「自分らしい40歳からのセカンドキャリア」を築くことができます。
改めて、これまでの人生・経験を振り返り、素敵なセカンドキャリアを見つけて欲しいと思います!